【読者相談】バツ1、小さい子供が一人いる29歳女ですがマンションを買いたい

【読者相談】バツ1、小さい子供が一人いる29歳女ですがマンションを買いたい

本サイト「マンション探偵」がマンションの個別相談のイベント(なんと、無料でマンションの対面個別相談をします【大阪・グランフロント】)をするきっかけとなった、相談がこちらの「バツ1、小さい子供が一人いる29歳女ですがマンションを買いたい」(注:上部の写真はイメージですので、ご本人とは異なります)という相談です。

同じような境遇に置かれている人に少しでも参考にしてほしいということでご本人の許可を得て、掲載しています。

実際に悩んでいる人がおられるリアルな相談ですので、同じような境遇にある人マンションを買いたいという人以外にも、バツ1の女性には”今後の人生の選択肢の一つとして”知っておくということはとても強い武器になりますので、一度、見ておくことをオススメします。

*なお、この記事は読者の方にわかりやすく記事にするため、実際にはお会いしてお話をしていますが、文通のようなやり取りになるように編集を加えています。また、個人情報に関わる部分は結論のアドバイスが変わらない範囲で修正していますので、ご了承ください。

 

相談内容

まずは、今回の相談内容は以下です。相談の要点を当サイトの方でまとめてみましたが、是非、この記事をご覧の方もどのようなアドバイスをすればいいのか、一緒に考えながらご覧ください。

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はじめまして。私は田中有香(仮名)と申します。

実は、言いにくいのですが去年に離婚しまして、2歳の子供がいるのですがマンションを購入しようかと悩んでいるので、相談をしました。

というのも、私の実家が田舎の方にあり離婚を機に実家の方へ戻ることも検討したのですが、どうしても田舎のため仕事がないので、今は大阪で正社員(時短)で仕事をしています。

このまま、ずっとこの仕事を続けていけるのかは分かりませんが、今の所は続けていきたいと考えており、もし辞めたとしても実家よりも大阪の方が仕事が多いと思っているので、それであればいっその事、毎月の家賃を払っている金額が勿体無いので、小さなマンションでも購入した方がいいのかな?と考えています。

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まずは、こちらが相談の概要になっています。

離婚件数は2015年では 22 万 5000 組(出展:厚生労働省「人口動態統計の年間推計」<リンク先PDF>)となっており、2014年は

222 107組のため、離婚件数については微増傾向であると言えます。

そのため、この相談者の田中有香(仮名)さんと同じような状況に置かれている人も多いのではないでしょうか。

では、この相談者の方がマンションを買うべきかどうか。そして、それを判断するためにどのようなことを追加で考えるべきでしょうか?まずは読者のあなたご自身でも、一度考えてみてから、以下を読み進めてみましょう。

より詳しく検討をしてみる

上記の相談内容だけで判断するのは難しいでしょう。

ということで、追加でどのようなことをこの田中有香(仮名)さんに質問をしてみました。

質問の内容は詳しくは以下をご覧ください。

また、今の時点でのアドバイスとしては、「マンション探偵」では「今後も大阪に住み続けたい」ということでマンションの購入の方を勧めています

しかし、何が何でもすぐに買うべきではなく「しっかりとした資金計画ができる」という前提であり、できない場合には「今は買わずに」買う準備をすべきとアドバイスをしています。

また、新築だけでなく、中古も含めて検討すべきとお伝えをしました。

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田中有香(仮名)さん

こんにちは。ご連絡ありがとうございます。

色々と大変なことがあったのでしょうね。心中をお察しします。

私たちではできる限り田中有香(仮名)さんの力になりたいと思っていますが、頂いた内容だけではマンションを購入すべきか断定的なアドバイスをするのは難しいと言えますので、追加で以下のことも教えていただければより詳しいアドバイスができると思います。

  • 今の貯金の金額
  • 今の年収(手取り・児童手当などを含めて)
  • 今の家賃・間取り
  • 元配偶者からの養育費の金額
  • 毎月のある程度の出費金額
  • マンションを購入するにあたって保証人となってくれる人の有無
  • マンション購入に際して資金面で支援などをしてくれる人の有無といる場合その金額
  • マンションを買いたい場所や価格帯など。
  • その他、今の田中有香(仮名)さんに関わるお金の面の情報

これらの内容次第になるかもしれません…

ただ、田中有香(仮名)さんの場合、ずっと大阪に住み続けるという考えですので、無理のない資金計画がしっかりと立てられるのであれば、マンションを購入した方がいいかもしれませんね。また、新築のマンションだけでなく、中古マンションも選択肢に入れてもいいかもしれません。

たとえ、今は買えなくても、買えるように徐々に努力していくということが大事です。

また、恐らく問題はないはずなのですが、児童手当などの手当てが持家によって、停止される可能性があるかもしれません。

児童手当の場合は、お住いの自治体の管轄になるため、私どもでは判断できませんので、もし気になる場合には役所にも相談をしてみると良いでしょう。

マンション探偵より

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田中有香(仮名)さんからの回答

このマンション探偵からの質問やアドバイスを受けて、田中有香(仮名)さんからは以下のように答えをいただきました。

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ありがとうございます。田中有香(仮名)です。

アドバイスありがとうございます。児童扶養手当は年収によって金額が変わるだけで、持家は関係ないはずですが、念のため、購入する際には確認してみます。

新築のマンションばかりを考えていましたが、中古という選択肢も確かにありますね。結局、賃貸も誰かが使った中古で歩いことには変わらないですもんね。

質問事項の点を以下、回答します。

>今の貯金の金額

私の貯金として貯めているのは300万円です。ただ、これには生活費などのもしもの費用を入れているため、全額をマンションの資金には入れることが難しいです。100万円くらいは残しておきたいと思っています。

>今の年収(手取り・児童手当などを含めて)

会社の給料が18万円くらい・児童扶養手当が月2万円くらいのため、月20万円程度です。

賞与は年2回でそれぞれ20万円くらいです。

>今の家賃・間取り

今は1LDKで家賃は5万円の築20年の部屋に住んでいます。

>元配偶者からの養育費の金額

月額5万円

>毎月のある程度の出費金額

家賃や保育園の費用も含めて、18万円でなんとかなるようにやりくりしています。

手当や養育費は全額貯金をするようにしています。

>マンションを購入するにあたって保証人となってくれる人の有無

多分、父親がやってくれると思います。

>マンション購入に際して資金面で支援などをしてくれる人の有無といる場合その金額

>マンションを買いたい場所や価格帯など。

まだ、決めていないです。

>その他、今の田中有香(仮名)さんに関わるお金の面の情報

他には特にないです。

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このような回答を田中有香(仮名)さんから頂きました。

さて、読者の貴方はこの返答を踏まえて、どのようなアドバイスをするのでしょうか?まずは、一度考えてみましょう。

マンション探偵では次のようにアドバイスをしています。

 

マンション探偵からのアドバイス

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田中有香(仮名)さん

こんにちは。詳しく回答ありがとうございます。

今の給料でやりくりをしていて、手当や養育費を貯金に回そうと努力をされているのは素晴らしいと思います。

このまま、その方針は続けていってくださいね。

それでは、早速、田中有香(仮名)さんへのマンションの購入のアドバイスをしますね。

まず、マンションの購入するかどうかですが、本当に田中有香(仮名)さんがこのまま、大阪に居るのであれば、購入してもいいかもしれないですね。

しかし、実際にマンションを購入するとした場合、頭金に使える金額が200万円となると正直、ギリギリになります。

余裕のある資金計画にはなりません。ですのですぐに急いで買うのではなく、貯金をしながら目安として購入金額の2割〜3割くらいは貯まってから購入した方が余裕があります。

というのも、広告などで表示されているマンションの価格以外に税金や手数料などで100万円くらいは最低でもかかりますので、1割だと実質最初の手数料だけで消えてしまうのです。

また、今の収入や貯金などを鑑みると中古マンションの方が良いと言えるでしょう。

そして、月額のローンの返済と管理費・修繕積立金・固定資産税を全て合わせて今の家賃にプラス1〜2万円の範囲までには抑えられるのが望ましいと言えます。(現実にはもう少し超えてしまうかもしれません)

また、修繕積立金は年々上がっていく金額となるので、その点も要注意です。

今は子供が小さいため、1LDKでも問題ないと思いますが、子供が大きくなってきた場合、1LDKでは厳しくなるのではないでしょうか?

大阪市外の2DKなどで築10年程度の1000万円代前半の物件というのが狙い目になるでしょう。

また、このペースで貯金を続けていき、賞与も貯金に回せれば、1000万円代前半の物件であれば、10年程度で現金で一括で購入することもできるようになるはずです。

また、中古マンションを購入する場合には、ご自身の身の上話などもしっかりと話して売主と交渉するように心がけてください。

個人オーナーの場合には、意外と値引きにも応じてもらえますし、それだけで数十万円から百万円以上も変わる場合があります。

参考にしてみてくださいね。

また、実際に購入する場合には、どのようなマンションを購入すべきかという点も別にアドバイスできますが、まずは田中有香(仮名)さんの場合には「中古マンションの購入をする」ということにどのくらいの価格でどのくらいのマンションがあるのか。を調べてみることから始めるといいのではないでしょうか。

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最後に〜アドバイスをした理由・意図の補足〜

読者の方の相談内容はいかがでしたでしょうか。

同じ境遇に置かれている方には参考になったのではないでしょうか。

この田中有香(仮名)さんの場合には、定職があり大阪でこれからも働こうという気持ちがあったので購入を勧めました。

物件などによっても異なりますが、中古マンションなどの場合、最低でも10年その場所に住み続けることが確定しているのであれば購入した方がトクと言える場合がほとんどです。

もちろん、場所などによっても異なりますが、同じような物件を10年間賃貸で住んだ場合(初期費用+10年間の家賃+保証料など)と中古マンションを購入し、10年後に売却した場合(初期費用+購入価格+10年間の管理費や積立金、税金ー10年後の売却額)を比較すると購入した方が有利です。

ただし、この場合、10年後に売ることが確定している場合には、10年後でも売りやすい物件にしないといけません。

また、中古マンションを勧めた理由としては、田中有香(仮名)さんの収入と今の家賃の金額、それと貯金の金額のためです。

できるだけ、リスクがない計画にしたいと考えたため、中古マンションを勧めたのです。

また、すぐに購入をしないことを勧めた理由としては、今の貯金額からギリギリの計画になるという点もありますが、養育費に頼ったローンの返済計画はリスクが非常に高いと判断したことも理由の一つです。

これは田中有香(仮名)さんの例というわけではなく、一般的に養育費は途中で支払われなくなる例が多いデータと言われています。

公益社団法人家庭問題情報センターの調査によると養育費の取決めがあるのに一部でも支払われないものの割合は70.3%となっています。(出展:「養育費確保の推進に関する制度的諸問題」リンク先:PDF)

このような意図・考えから、マンション探偵ではアドバイスをいたしました。

 

この記事の読者の方でマンション探偵に相談をしてみたいな。と思われた方はお気軽にご連絡くださいね。

もし興味があれば、まずは「なんと、無料でマンションの対面個別相談をします【大阪・グランフロント】」の記事をご覧ください。

こちらの相談は2016年6月末までの期間限定となっていますので、興味がある人はお急ぎください。